WEB問診
TOPへ

蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹(じんましん)(じんましん)とは

蕁麻疹(じんましん)とは皮膚が赤く腫れ、短時間で消える症状を指します。時間が経つと跡を残さずに消える赤い発疹のことで、かゆみを伴います。
部分的に皮膚が盛り上がって赤みを帯びる膨疹(ぼうしん)ができ、灼熱感とかゆみが出ます。

蕁麻疹の原因

蕁麻疹の原因は多岐にわたります。アレルギー、物理的刺激、発汗などが原因となることがあります。
食べ物や薬のアレルギーや虫刺されでも起こりますが、原因が分からないものも多いです。
また、ウイルスなどの感染症、食物やストレスも発症のきっかけとなることがあります。

蕁麻疹の診断

蕁麻疹の診断は、主に症状から行われます。皮膚の一部が突然赤く腫れ上がり、しばらくすると消えてなくなる症状が特徴的です。
また、原因が特定できないことも多く、症状自体一過性なことも少なくないため、丁寧に病状を確認するのみで、特別な検査を行わないこともあります。

蕁麻疹の治療

原因が分かっている場合には、原因物質との接触を避けることが大事です。
また、抗アレルギー薬やステロイドなどで治療されます。蕁麻疹の治療では、薬物治療と原因除去を行います。
薬物療法では副作用が少なく効果が落ちない第2世代の抗ヒスタミン薬が主体です。
症状が出ているときはもちろん、すでに蕁麻疹が消失している場合でも、再発や悪化を予防するため1週間程度内服します。抗ヒスタミン薬で症状が抑えられない場合には、ステロイドの内服などを使用することもあります。これらの治療でもコントロールができない場合は、免疫抑制剤や生物学的製剤が使用されることもあります。
慢性蕁麻疹では、こうした薬剤を長期にわたり使用するため、副作用が現れないよう慎重に経過を評価して減薬や断薬時期を判断します。
原因除去では、再発しないよう、原因となる刺激誘因を避けるようにします。ある特定の食物や薬剤などが原因と判明すれば、これらを摂取(もしくは接触)しないようにします。

蕁麻疹(じんましん)の治療

参考文献

皮膚科学会、蕁麻疹ガイドラインより

 

よくある質問(Q&A)

蕁麻疹(じんましん)に有効な市販薬はありますか?

抗ヒスタミン剤はアレグラ®️、アレジオン®️など市販薬として発売されています。

蕁麻疹と湿疹の違いは何ですか?

どちらも皮膚が赤くなり痒みを伴うので、混同される方も多いです。
実は皮膚の病気の性質としては全く異なるものになります。
蕁麻疹は膨疹と呼ばれる皮膚病変が生じます。これは皮膚の深い部分に炎症が起きています。
湿疹は皮膚の浅い部分の炎症になります。
蕁麻疹は突然出現し、短時間で引くことが多いですが、湿疹は数日間続くことが多く、慢性化することもあります。

蕁麻疹がなかなか消えない(1週間)場合はどうすればいいですか?

一般的には24時間以内に消失するものが蕁麻疹とされていますが、それ以上続く方もいらっしゃいます。
1か月以上続く場合は、慢性蕁麻疹と呼ばれます。また、似た疾患で蕁麻疹様血管炎というものもあります。
長引く蕁麻疹の治療は専門的になりますので、皮膚科専門医の受診が必要です。

夜間など、全身に蕁麻疹が出る場合の原因にはどんなことが考えられますか?
対処方法も教えてください。

蕁麻疹は皮膚の免疫を亢進させる物質(自己抗原)を自分の体の中で作り出してしまう事が原因の一つと言われています。自己抗原の量が増えるのが夜間と言われています。
なので、生活習慣の改善などでは対処が難しい場合がほとんどです。皮膚科医にお任せください。

蕁麻疹の際に控える食べ物はありますか?

食物と関連した蕁麻疹が知られており、青魚、肉類、タケノコ、エビ、カニなどの甲殻類、果物があります。
特定の食べ物が原因である事が多く、その食べ物は人それぞれです。病歴や血液検査を参考に判断します。

蕁麻疹が癌の兆候と聞いたことがありますが本当ですか?

肝臓や甲状腺の炎症が蕁麻疹と関連する事がありますが、どれくらいの割合かなどはわかっていません。
ほとんどの患者様は、癌との関係は無いと考えられます。

蕁麻疹とストレスは関係がありますか?

蕁麻疹とストレスは関連があると考えられています。
肉体的なストレスはしばしば蕁麻疹を悪化させます。また、精神的なストレスは1か月以上続くような慢性蕁麻疹と関連が強いと言われています。
身体的にも精神的にもストレスの少ない生活を心がけましょう。(それが難しいんだ🥺‼)️