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耳介形成術
(埋没耳・折れ耳・立ち耳・スタール耳・柔道耳・耳垂裂・耳介縮小)

このような症状にお悩みの方はいませんか?このような症状にお悩みの方はいませんか?

耳介の発生と
形態異常について

耳介の発生と形態異常について

耳介(じかい:耳の外側の部分)は、胎児期に第一鰓弓・第二鰓弓から発生する6個の耳介小丘が融合することによって形成されます。

この複雑な癒合過程により、耳は先天的な形態異常や左右差が起こりやすい部位です。さらに、加齢・外傷・ピアスなどの後天的な要因によっても変形を生じることがあります。

対象となる耳の形態異常

当院では以下の耳の変形に対して、形成外科専門医が科学的根拠に基づいた安全で確実な治療を提供しています。

埋没耳

埋没耳

耳の上部が皮膚に埋もれている状態

折れ耳

折れ耳

耳輪の一部が折れて不自然な形状になっている状態

立ち耳(突出耳)

立ち耳(突出耳)

耳介が頭部から外側へ大きく張り出している状態

スタール耳

スタール耳

耳輪の上部に異常なひだや突起がある状態

柔道耳

柔道耳

繰り返す外力によって耳介軟骨が肥厚・変形した状態

耳垂裂

先天的またはピアスなどで耳たぶが裂けた状態

耳介縮小(巨耳症)

耳介縮小(巨耳症)

耳全体のサイズが大きく、整容的に縮小を希望される状態

手術方法と特徴

耳介形成術は、
以下の2つのアプローチに大別されます。

-手術法1

切開法(オープン法)

切開法(オープン法)

多くの手術では耳の後ろ側を切開し、軟骨や皮膚を直接操作します。変形の程度が強い場合や軟骨操作が必要な症例に適しています。

後方切開の場合は正面から傷跡が見えることはほとんどありません。耳垂裂、柔道耳などは前方切開を行います。

-手術法2

経皮法(低侵襲法)

経皮法(低侵襲法)

皮膚を切開せず、極細の針や器具を用いて耳の形態を改善する方法です。術後の腫れが少なく、軽度の立ち耳やスタール耳などに有効です。

POINT

使用する細かなテクニック

手術では、変形の種類や程度に応じて以下のテクニックを適宜組み合わせて行います。

-POINT1

軟骨スコアリング
(直視下または経皮的)

軟骨に細かく切れ目(スコア)を入れて柔軟性を持たせ、自然な湾曲を再形成します。
直視下スコアリングは後面切開法で行い、経皮的スコアリングは切開せずに低侵襲で行います。

-POINT2

縫合法
(suture technique)

糸を用いて軟骨の角度や形態を調整する方法です。
皮膚を切らない経皮法だけでなく、後面切開法においても軟骨操作後の形態調整に併用されます。

-POINT3

耳介軟骨移植

形状の安定化や支持力が不足している部位に対し、補強目的で耳介や鼻中隔などから自家軟骨を採取・移植します。

-POINT4

皮弁・植皮

皮膚が不足している場合に、周囲から皮膚を移動(皮弁)または採取して補填(植皮)する方法です。
どの方法も、耳の左右差や自然な湾曲・対称性に細心の注意を払ってデザイン・手術を行います。
手術は原則として局所麻酔で行います。全身麻酔が必要となる小児の手術は、当院では実施しておりません。(必要に応じて他院をご紹介)

保険適用について

耳介形成術は、変形が明らかで整容的・社会的障害を伴う場合に健康保険の適用が可能です。
適応は医師の診察と判断によって決まります。

対象疾患 保険適用の条件
埋没耳・折れ耳・立ち耳 医学的に明らかな変形があり、就学・社会生活に支障がある場合
スタール耳 耳輪の異常な突起が整容的障害と判断される場合

柔道耳

外傷性変形で整容・機能回復が必要な場合
耳垂裂 先天性または外傷による裂傷・欠損がある場合
耳介縮小
原則自費(極端な肥大や精神的苦痛がある場合でも自由診療対象)

手術点数と費用(保険適用時・3割負担の場合)

手術名 Kコード/点数 自己負担額(3割)
耳介形成術(軟骨形成あり) K296-1/19,240点 約57,720円
耳介形成術(軟骨形成なし) K296-2/9,960点 約29,880円

※診療報酬点数は2025年6月時点の情報です
※初再診料・麻酔料・検査料・薬剤料など別途加算があります

術前・術後の症例写真

 

埋没耳

埋没耳

 

折れ耳

 

※掲載画像は患者様の許可を得て使用しています。無断転載を禁じます。

よくある質問

子どもの耳の変形も手術できますか?

当院では、原則として局所麻酔での手術を行っております。
小児(特に未就学児)の全身麻酔が必要な症例については、麻酔対応が可能な連携病院をご紹介しております。なお、新生児~生後3か月以内であれば、手術を行わずに耳の矯正器具で治療できる場合もありますので、できるだけ早期にご相談ください。

手術は痛いですか?

手術は局所麻酔で行いますので、術中の痛みはありません。麻酔注射の際に多少の痛みはありますが、リラックスして受けていただけるよう配慮しております。
術後は数日間、軽度の痛みや違和感を感じることがありますが、通常は内服薬で十分にコントロール可能です。

傷は目立ちますか?

基本的に耳の後ろ側(耳介後面)から切開するため、正面からはほとんど見えません。
また、縫合には吸収糸や形成外科的手技を用いて、傷跡が目立ちにくいように工夫しています。傷跡の赤みも時間とともに目立たなくなります。ケロイド・肥厚性瘢痕が発生するリスはあります。

ダウンタイムはどのくらいですか?

症例にもよりますが、抜糸は通常7日目に行います。軽度の腫れや内出血が1〜2週間程度で落ち着くのが一般的です。
術後3〜5日でガーゼやテープ固定を外すことが多く、日常生活への復帰は比較的早期に可能です。
入浴・洗髪・運動の再開など、詳しい指導は術後にお伝えします。

一度の手術で治りますか?

多くの場合は一度の手術で十分な改善が得られますが、左右差や耳介の柔軟性によっては微調整のための再手術が必要になることもあります。
特に自然な形状や左右対称性を重視する場合は、術後の経過を見て医師と再相談することが重要です。

美容目的の耳の手術も可能ですか?

保険診療の適用条件を満たさないが整容的に改善を希望される場合には、自由診療のご案内をさせて頂きます。

ご予約・ご相談

耳の形状は見た目だけでなく、自己肯定感や社会生活に深く関わる要素です。
当院では、耳介発生や構造に精通した形成外科専門医が、患者様に最適なアプローチをご提案いたします。

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